これまた最近見た映画をピックアップしていきます。ガス・ヴァン・サント監督の『パラノイドパーク』についてちょっと感想みたいなものを書きます。
僕はあまり監督やキャストで観る映画決めるタイプではなく、タイトル(映画.comで気になったやつ)とテーマをさっと見て決めてしまうタイプで、ガス・ヴァン・サント監督の作品に関しては『グッド・ウィル・ハンティング』と、『ラストデイズ』しか観ていなかったのですが、なんとなく『グッド・ウィル・ハンティング』よりは『ラストデイズ』に近い趣がありますね。
この作品は要するに少年がふとしたことから人を殺してしまう話なのですが、正直なところ、ネタバレするしない以前に、ストーリーについて語るのは野暮な気がします。気持ちのいいぐらい、これだけです。ストーリーよか、時系列を前後しながら、時々入る自主制作調の荒い映像やスロー映像だったり、楽曲だったりと、まあ抽象的ですが、映像の中で観るべきものは全部見れるし感じ取れます。あと台詞喋る声小さい。これも演出でしょう。僕は好きです。
なんというのだろうかな、物語の筋書きを最小限のシンプルな形にまとめて、視点を色々変えて複雑な心理描写をしているというような映画なのかな。ボリュームより俯瞰。祭りの夜店を見て屋台なにがあるかとか食べるかよりも雰囲気を味わいたいような。これは違うか。
観た後でちょっと調べてみたところ、この作品は同監督の『エレファント』と対にして観るのが良いらしいですね。今度チェックしてみます。叙情的な作品を求めている方にはおすすめなので、ぜひ。
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